16.4.7 文字の装飾

テキストに関する見ばえを指定する方法を説明します.

文字の色

文字の色は,color プロパティで指定します.

例:

<span style="color:red;">フェラーリ</span>はイタリアの自動車メーカーで,優秀なF1コンストラクターとして有名である.

フェラーリはイタリアの自動車メーカーで,優秀なF1コンストラクターとして有名である.

値の部分はred,blueなど名前で指定することもできますが,他にも#の後に16進数の2桁の数を3つ続けて書いて光の三原色(赤・緑・青)の強さを指定することもできます.これについてはrelated_s16.4.13 補足(2) 色の指定方法を参照してください.

たとえば,赤色は#ff0000ですから,上の例は次と等価になります.

<span style="color:#ff0000;">フェラーリ</span>はイタリアの自動車メーカーで,優秀なF1コンストラクターとして有名である.

ただ,この方法で望みの色を出すことはたやすくありません.何らかの描画ソフトを利用して,出したい色の赤・緑・青の強さを調べる必要があるでしょう.

文字の大きさ

文字の大きさは,font-size プロパティで指定します.

例:

font-size プロパティを使うと<span style="font-size:large;">このように</span>文字が大きくなります.

font-size プロパティを使うとこのように文字が大きくなります.

値にはrelated_s16.4.12 補足(1) 長さの指定方法で説明する方法を用いて数字で指定する他に,largeなどのキーワードで指定することもできます.mediumが通常のサイズで,xx-small,x-small,small,medium,large,x-large,xx-largeの順に字が大きくなっていきます.

なお font-size プロパティ指定の際には,emは親要素のフォントサイズを意味します.

文字の太さ

文字の太さは,font-weight プロパティで指定します.

例:

文字を太くするには <span style="font-weight:bold">font-weight</span> プロパティを使います.

文字を太くするには font-weight プロパティを使います.

値としてnormalを指定すると普通の太さ,boldを指定するとそれより太くなります.また,100,200,...,900と100単位の数字で指定することもできます.この場合数字が大きくなるほど文字は太くなりますが,どれくらい太くなるかはウェブブラウザに依存します.

親要素との相対的な太さを指定するときは border,lighter という値を使います.

斜体

文字を斜体にするには,font-style プロパティを用います.

例:

font-style プロパティの値をitalicにすると<span style="font-style:italic">イタリック体</span>になります.

font-style プロパティの値をitalicにするとイタリック体になります.

値にはnormal,italic,obliqueの3つがあります.italicもobliqueも斜体ですが,obliqueは通常のフォントを傾けるのに対し,italicは斜体専用のフォントを表示します.

フォント

フォントを変えるには,font-family プロパティを用います.

例:

<span style="font-family:fantasy">フォントをfantasyにしてみました.</span>

フォントをfantasyにしてみました.

値としてフォント名を指定する場合は,"MS ゴシック"のようにクォーテーションでフォント名をくくります.またフォント名以外にフォントファミリー(serif,sans-serif,cursive,fantasy,monospaceなど)を指定することも出来ます.

アンダーライン,打ち消し線

文字にアンダーラインや打ち消し線を付けるには,text-decoration プロパティを使います.

例:

<span style="text-decoration:underline;">下線</span>,<span style="text-decoration:line-through;">打ち消し線</span>

下線打ち消し線

値にはunderline,line-throughの他にoveline(上線)とblink(文字の点滅)がありますが,blinkに対応しているウェブブラウザはまだ多くないようです.