16.3.3 head要素

head要素には,文書の基本的な情報を書きます.たとえばサンプルHTML文書のhead要素は,次のようになっています.

<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8">
<title>東大太郎の自己紹介</title>
</head>

まず,titleタグは名前の通り文書のタイトルを決めるタグです.titleタグで囲った部分が文書のタイトルになります.文書のタイトルは大抵ウェブブラウザのウィンドウ上部に表示されます.Safariでは画面中央の上部に,ウェブページのタイトルが表示されます.その他に,検索エンジンが結果を表示するときもタイトルをまず表示します.タイトルはウェブページを見る人が真っ先に目にするものですから,適切に定めなければいけません.たとえばタイトルを書かないとその文書は「名無し」になってしまい,検索で引っかかりづらくなるなどのデメリットをこうむってしまいます.

もう一つ,サンプル中にはmetaタグが書かれています.ここではHTML文書の文字コードを指定するという役割を持っています.utf-8の部分が文字コードを表しています.ウェブブラウザは一応文字コードを自動で判別するようになっていますが,間違えることも少なくありません.文字化けを防ぐためには,このようにして文字コードの指定をするようにしてください.なお、metaタグは開始タグ単独で意味を持つので,終了タグは書かず開始タグのみで使います.

advanced

meta要素のように開始タグと終了タグの間に挟むべきものを持たない要素を、空要素と呼びます。HTML4.01では空要素の終了タグを書いてはいけないと,文書型定義の中で定められています.

他にもmetaタグで指定できる情報は様々ありますが,一々ここで取り上げるには数が多すぎるし,またそうする必要もありません.metaタグについては,必要に応じてその都度説明を記します.