26.1.1.11 データ型

整数と実数の違いはちょっとわかりにくいですが,数の性質の差に起因しています.

整数(integer)
自然数とその負数,およびゼロのことです.特徴は誤差を含まないことで,"5"と書けば正確に5であり,5.00001や4.99997はありません.ただし,コンピュータで扱う整数には,誤差が無いかわりに値の大きさに上限があります.無限に大きな値の整数は扱うことができません.
実数(real)
誤差を含む数です."3.0"と書いても,3.000004であったり2.99996である可能性があります.ただしこの誤差は,Javaでは非常に小さくなっていて,元の数の10-7から10-15程度です.しかしそれでも有限の精度ですから,整数の代りに「個数を数える」のに使ったりすることはできません.

整数と実数については,review_s19.3 数値で詳しく扱われています.ここでいう実数は浮動小数点数として紹介されていますので注意してください.