11.1.3 高度な検索方法(1)

ここでは,様々な記号を利用したより高度な検索方法について説明します.主にGoogleの機能について説明しますが,検索エンジンによって記述方法が異なる場合もありますので,詳しくは各検索エンジンのヘルプ(使い方)ページを参照して下さい.

日本語ページ検索

先ほどの「東京大学 教養学部」の検索では,初めからキーワードを日本語で入力していたため,基本的に日本語で書かれたページしか表示されませんでした.しかしGoogleは世界中のページを対象としていますので,英語で検索した場合は,英語のページが優先的に表示されます.

しかし英語を入力しながらも,主に日本語で書かれたページを検索したい場合もあります.そのようなときは,キーワード入力欄の下にある「日本語のページを検索」にチェックを入れて(丸いポッチをクリックして)から検索を実行すれば,日本語のページのみを検索することができます.

例えば「Macintosh」について調べようとして,初期状態のままで検索すると,下図のようにアメリカのApple社のウェブページが最上位に表示されます.

"Macintosh" をウェブ全体から検索

一方,「日本語のページを検索」にチェックを入れてから検索すれば,次のように同じApple社でも日本版のウェブページが最上位に表示されます.

"Macintosh" の検索結果のうち日本語のページ

AND検索

AND検索とは,複数の語が同時に含まれるウェブページを検索するものです. これは先ほど説明したように,単純に複数の単語をスペースで区切って入力すれば良いだけです.Googleでは,入力したキーワードの順番が検索結果の順位に影響するため,より重視したいキーワードを先に入力することでより効率的に検索することができます.また日本語キーワードの場合は,1つの単語が自動的に複数の単語に区切られ,それらのAND検索になる(例えば「東京大学教養学部」が「東京大学」と「教養学部」のAND検索になる)場合があります.

OR検索

複数のキーワードを指定して,そのいずれかが含まれるウェブページを検索したいことがあります.このような検索をOR検索と言います.OR検索は全ての単語が含まれることが条件のAND検索よりも,検索条件がずっと緩くなるため,より多くの該当ページが提示されることになります.

Google日本語版のヘルプページでは,OR検索を行うための記号は説明されていませんが,実際には‘|’でキーワードを区切ることでOR検索が実行されるようです.他の多くの検索エンジンでも同様の機能がついているので,必要に応じて用いると良いでしょう.

フレーズ検索

フレーズ検索とは,熟語または文章の検索です.例えば「world wide web」と入力して検索すると,これらの3つの単語がどのような順番であれ全て含まれるページを検索してしまいますが,キーワードを二重引用符‘"’で囲んで「"world wide web"」と入力することで,入力した通りの順番でそのキーワードが含まれているページのみを検索することができます.AND検索よりも検索条件がずっと厳しくなるので,使い方によっては該当するページ数を激減させることができます.

マイナス(排他)検索

あるキーワードが含まれているウェブページを検索結果から除きたいことがあります.例えば運動競技の「オリンピック」について調べたいとき,単に「オリンピック」と入力して検索すると,「数学オリンピック」など直接関係のない結果も表示されてしまいます. そのような余分な情報が予め予測できるときは,検索したキーワードの後に「-(マイナス)省きたい単語」と入力することで排他的な検索をすることができます.オリンピックの例で言えば,「オリンピック -数学」と入力することで,検索結果から数学オリンピックに関するページを取り除くことができます.