5.2.3.1 タイピングの心構え

特にタイピングの練習をしなくても,キーボードからキー入力を行なうことはもちろんできます.しかし,タイピングに慣れている人と慣れてない人の作業効率の差は非常に大きく,できるならきちんとタイピングを練習しておいた方がよいでしょう.以下では,タイピングの練習をするにあたっての非常に基本的な注意点を書いておきます.

両手入力をこころがけましょう.
たとえば右手の人指し指だけでほとんどの入力をすることも可能ではあります.しかし,これでは手がキーの位置をおぼえてくれません.練習ソフトが指示する正しい位置に手をおき,両手を使って練習しましょう.
キーボードを見ないようにしましょう.
練習をはじめたばかりの頃は,どうしてもキーボードを見て字を確認しながら打ってしまうことが多いようです.確かに初級の頃はその方が打つスピードが速いのですが,それではなかなか上達しません.最初は遅くて不正確であったとしても,キーボードを見ないで練習した方が結果的に上達が速くなります.キーボードを見ないでキーをタイプすることを,タッチタイピングといいます.
正しい姿勢で練習しましょう.
画面から 40 ~ 50cm 頭を離して,背筋を伸ばした正しい姿勢で学習しましょう.そうしないと,目,あるいは腕,指等に余計な負担が掛かってしまいます.
やりすぎないようにしましょう.
タイピングの練習にはまってしまう人が時々いらっしゃるようですが,何事もやりすぎは禁物です.