15.4.2.7 文字エンコーディングの変更方法

文字コードを変更してファイルに保存する

iMac端末環境におけるEmacsでの標準の文字コードは,UTF-8になっていますが, 別の文字コードを使いたいときがあります.

その時には, control x enter f と押します.

すると,ミニバッファに,次のように表示されます.

Coding system for saving file (default, nil):

変えたい文字コードを入力してenterを押します. ここでは,iso-2022-jpに変えてみます.

Coding system for saving file (default, nil): iso-2022-jp
-J:**-

ミニバッファの左上の u と書かれていたところが, J に変わりました. ここに書いてある文字は,文字コードを表していますので,iso-2022-jpに変更されたことがわかります. この後,ファイルの保存の操作をすれば,指定した文字コードでファイルが保存されます.

文字コードを指定してファイルを開く

Emacsでは,ファイルを開くとき,文字コードの自動判別をして,正しい文字コードを選ぶようになっていますが,ファイルによっては,自動判別に失敗する場合があります.

その時には,文字コードを指定して開く必要があります.

control x enter c と押します. すると,ミニバッファに次のように表示されます.

Coding system for following command (default, utf-8):

デフォルトでは,UTF-8になっていますので,そのままenterを押すと,文字コードUTF-8で次の操作が実行されます.

別の文字コードのファイルを開くときには,その文字コードを入力します. iso-2022-jpのときには,次のようにします.

Coding system for following command (default, utf-8): iso-2022-jp

リターンキーを押すと,ミニバッファの表示が次のようになります.

Command to execute with iso-2022-jp:

この後,control xcontrol f と押してファイルを開けば,文字コードをiso-2022-jpにして開くことができます.

バッファの表示文字コードを変更する

Emacsにファイルを読み込んだものの正しく表示されず,文字化け状態で表示されている場合に,表示の文字コードを正しい文字コードに設定するための方法を書きます.

ファイルを編集してしまった場合は,まず保存します.それから control x enter rとしたあと,設定したい文字コードを入力すれば,保存したファイルが新たに読み込まれて,指定した文字コードで開きます.

Coding system for visited file (default, nil): utf-8