最後に,大量データからグラフを描く時に便利な,using というコマンドを紹介します.27.5.5 時間毎・所属毎のアクセス数を数えるで作った,プログラムの出力をグラフにしてみましょう.
ターミナルウィンドウで ( gnuplot の中からはできません),以下のようにコマンドをうちます.
gawk -f shozoku-time.awk 24Mar | sort -n > 24Mar-time-shozoku
これで時間毎のアクセス数が 24Mar-time-shozoku の中に記録されます.
このコマンドは長いので, \ を入力して改行するとよいでしょう.gnuplot において行末に \ を入力すると,改行しても,次の入力はコマンドの続きとみなされます.
gnuplot> set data style linespoints gnuplot> plot '24Mar-time-syozoku' using 1:2 title 'all access(24 Mar)', \ > '' using 1:3 title 'a', \ > '' using 1:4 title 'c', \ > '' using 1:5 title 'e', \ > '' using 1:6 title 'g', \ > '' using 1:7 title 'j', \ > '' using 1:8 title 'l', \ > '' using 1:9 title 'm', \ > '' using 1:10 title 'n', \ > '' using 1:11 title 'p', \ > '' using 1:12 title 's', \ > '' using 1:13 title 't' ;
そうすると,次のような折れ線グラフが出力されます.
横軸が時間を,縦軸がアクセス数を表しています.ほとんどがg(教養学部前期課程) の人へのアクセスであることが分かります.
ここで使っている using a:b という指令は,第 a 列目を x 軸に第 b 列目を y 軸と考えてグラフを描くという意味です.ここで 24Mar-time-syozoku というファイルは1列目が時間,6列目がg(教養学部前期課程)の人へのアクセス数を表していますから,駒場生のグラフだけ描きたいときは,以下のようになります.
gnuplot> plot '24Mar-time-syozoku' using 1:6
となります.
前ページの例では,ファイルの各行の第1列目が x 軸に第2列目が y 軸にプロットされましたが,ここでは using を使って何列目を描くか選択し,12 個のグラフを重ね書きしています.
title は,右上に出ている先の種類を表す文字列を設定する指令です.
set data style linespoints は折れ線グラフにする指令です.
自分を含む友人知人数人のアクセス数のグラフを描いてみましょう.量が少なくてつまらないときは,1日だけでなく日数を増やしてみると良いかもしれません.
27.6.3 データからグラフを描く | 27.6.4 大量データからグラフを描く | 27.6.5 gnuplot の終了 | ||
2009年度版に向けて現在作業中です.
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Tue, 22 Feb 2005 00:51:07 JST (1621d) |