教育用計算機システムにおいて,ファイルシステムの /home01 から /home08 フォルダの下には、各ユーザに割り当てられたフォルダがあります.このフォルダを各ユーザのホーム(home)といいます.
Mac OS X では,ホームフォルダは通常のアイコンではなく,下のような家の形をした特殊なアイコンで表されます.
基本的にはユーザが操作できるのはそのユーザのホーム以下にあるファイルやフォルダだけです.それ以外の場所にあるファイルやフォルダを操作するには,管理者と呼ばれる特別な権限を持つアカウントが必要です.
このようにユーザが作業できる領域を制限することで,システムにとって非常に重要なファイル,つまり勝手に消したり改変したりするとシステムに対して取り返しのつかないダメージを与える恐れのあるファイルには,一部の人しかアクセスできないようにしているのです.このようになっているのは、Mac OS Xがマルチユーザ,つまり一台のコンピュータを複数の人が使うことを前提にしたシステムだからです.このマルチユーザというのも,Mac OS XがUNIXから受け継いだ特徴の一つです.
個人のデータは,自分のホームフォルダの下に置くことになります.ホームフォルダの下に新たにフォルダを作って整理する方法もおいおい学んでいきます.ただし,教育用計算機システムにおいては,自分のホームフォルダの下だからといって,いくらでもデータを置けるというわけではなく,制限が決まっています.2006年4月現在,学生ひとりあたりにつき,600MBまでとなっています.
通常のパーソナルコンピュータでは, 各コンピュータは,自分のコンピュータ内のハードディスクの中にファイルシステムを構築します. しかし, それではあるコンピュータで保存したデータを他のコンピュータで読むことができなくなります. そこで 教育用計算機システムのような大規模なシステムではNFSと呼ばれる仕組みを利用して各個人のホームフォルダのデータが入っているディスクを共有しています. この仕組みによって別の場所にあるファイルシステムを自分のコンピュータのファイルシステムの中に組み込むことができるようになります.
なお, ファイルを供給しているコンピュータをファイルサーバと呼ぶことがあります.
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Sun, 16 Mar 2008 16:38:40 JST (502d) |