26.3.4 パス設定

javac や java といったコマンドを利用するために,検索パスの設定をすることが望まれます.これは javac などというコマンドが入っているフォルダを指定するためのものです.

Windows 95/98/Me の場合

AUTOEXEC.BAT と呼ばれるファイルを編集します.Cドライブの一番上のフォルダの中にありますので,右クリックから編集を選んで編集できます.

また,ファイル名を指定して実行から sysedit であるとか msconfig であるとかを入力してそこから編集もできます.既に PATH の行があると思いますので,最後のC:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\binを追加して下さい.

PATH C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND;C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin

C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin以前は,既に違うものになっている可能性もあります.また他の記法もあります.これでないといけないわけではありません.

設定後に再起動して下さい.

Windows Me の場合

Windows Me でも,上記の AUTOEXEC.BAT に書く方法が使えるそうですが, 以下の方法も使えます.Sunのドキュメントからそのまま引用します.

[スタート] メニューから [プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[システム情報] の順に選択します。[Microsoft ヘルプとサポート] というタイトルのウィンドウが表示されるので、そのウィンドウから [ツール] メニューを選択し、次に [システム設定ユーティリティ] を選択します。[環境] タブをクリックし、PATH を選択して [編集] ボタンを押します。これで SDK が上記のステップ b での説明の通りにパスに追加されます。J2SDK の位置を PATH に追加したら、指示に従い、変更を保存してマシンを再起動します。

なお,引用で「これで J2SDK が上記のステップ b での説明の通りにパスに追加されます。」と書かれているのは誤訳のようで,「ここで J2SDK を上記のステップ b での説明の通りに検索パスに追加します。」と読み替えて下さい.「ステップ b」というのは

PATH C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND;C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin

と同じだと考えて下さい.

Windows NT 4.0/2000/XP/Vistaの場合

コントロールパネルの「システム」(マイコンピュータを右クリックして「プロパティ」でもよい)を選択し,「環境」(NT4の場合)もしくは「詳細設定」(2000/XP/Vistaの場合)タブをクリックします.その中の「環境変数」ボタンを選びます.

すると,「ユーザ環境変数」「システム環境変数」があります.全てのユーザに対して Java のコマンドを検索パスに含めたい場合には「システム環境変数」を,そうでない場合には「ユーザ環境変数」を利用します.分からなかったら「ユーザ環境変数」にして下さい.

既にそれらにPATH(大文字小文字は区別しません)というものがある場合には,それを選択し「編集」,ない場合には「新規」を用いて「変数名」PATHというものを作ります.何も触っていない場合には,「ユーザ環境変数」にはPATHは存在しないのではないかと思います.

「編集」の場合には「変数値」の最後の部分に

C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin

を加えます.

..............;C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin

のような形になります.セミコロンで前の値と区切ります.

「新規」の場合には「変数値」に

C:\Program FIles\Java\jdk1.6.0_05\bin

とだけ書いて下さい.書いたらOKボタンを押して下さい.

検索パスの設定では,左に書かれたものが右に書かれたものに優先します. 複数の J2SDK をインストールした場合には,使いたい J2SDK のものだけを書いて下さい.

設定終了後に行うこと

設定が終ったら,Windows 95/98/Me は MS-DOSプロンプトを,Windows NT/2000/XP/Vistaはコマンドプロンプトを起動して下さい.

C:...>path return2

と,打ち込んで,先ほど設定したものが反映されているかどうかを確かめます.

C:...>javac return2

と,打ち込んで,javacの使い方が出てくれば成功です.なお,英語モードにしたい場合には

C:...>us return2

として下さい.日本語モードに戻す場合には

C:...>jp return2

とします.その他, external_sMicrosoft Windows Installation (32-bit) を参照して下さい.