計算機 という言葉によって抱くイメージは人それぞれで違うと思います. 算盤(そろばん),計算尺,電卓など計算する機械は, すべて計算機と呼んで良いでしょう. コンピュータ / 電子計算機 も計算機の一種ですが,近年急速に社会に浸透していて, 欠くことのできない存在になっています. 情報処理の観点で狭い意味の計算機とは,コンピュータのことを指します. しかし,何故これほどまでに計算機が利用されるようになったのでしょう. そもそもコンピュータとは何であり, それまでの機械との違いはどこにあるのでしょうか?
歴史的に見ると,計算機は元々文字通り「計算をする機械」でした. すなわち,数値情報のみを対象として, 四則計算(加減乗除)などの限られた計算を行なう機械に過ぎませんでした. しかし,コンピュータと呼ばれる機械には以下のような性質があり, そのため急速に利用されるようになったと考えられます.
異なった プログラム によって情報処理機能を変えることができ, 同じ機械であっても多様な利用法が可能になっています. たとえば,授業で利用する機械も, ウェブブラウザ,エディタ,メールクライアントなど色々な使い方ができます.
マルチメディア という言葉に代表されるように,コンピュータの処理対象が数値ばかりではなく, 文字や音声,画像などの情報一般に広がりました. たとえば,はいぱーワークブックにも,多くの文字情報や画像情報が含まれています.
通信ケーブルを介して計算機を相互に結合した 計算機ネットワーク によって,世界中のコンピュータ資源を様々な方法で利用できます. たとえば,電子メールやウェブブラウザのような利用法が挙げられます.
つまり,情報一般を処理する 情報処理システム であることが,コンピュータの最大の特徴であり, 急速に発展した原因であると考えられます.
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Thu, 24 Mar 2005 04:05:25 JST (1590d) |