24.1.3 文字の修飾

文字入力の方法に関しては,Wordもテキストエディタも基本的に同じです.まだ日本語入力を習得していない人は,先にreview_s8. 日本語の扱いに目を通しておいて下さい.

ワープロソフトとテキストエディタの大きな違いの1つは,入力した文字を修飾できるか否かにあると言えます.文字の大きさや配置を変えることで,読みやすく,見栄えの良い文書を作成することができます.WordはWYSIWYG(What You See Is What You Get)形式と呼ばれる編集画面を採用しており,修飾した結果がすぐに画面上で確認できます.

Word Xでは,書式パレットを使うことで容易に文字修飾が行えます.例えば下図のような文章を入力したとします.

word_doc01.png

ただ入力した段階では,このようにどの文字も同じ大きさで表示されます.この文書の題名である「情報処理レポート」の部分をもっと目立たせるために,文字を大きくし,用紙の中央に移動させてみましょう.

文字を修飾するためには,まず修飾したい文字列の範囲選択をします.「情」の文字のやや左側にマウスポインタを合わせて左クリックし,そのまま「ト」の右側までドラッグした後にマウスボタンを離します.すると下図のように「情報処理レポート」の部分の色が変わります.これが範囲選択された状態です.

word_select.png

この状態のまま設定パレットにマウスポインタを移動し,「サイズ」の数字を適当に変更します.この数字が大きいほど文字が大きくなります.レポートや論文などの本文に用いられるフォントのサイズは通常10〜12ポイント程度ですが,ここではやや大きめの16ポイントに変更します.

word_fontsize.png

文字をページの中央に移動させるためには,設定パレットの下から3番目にある「配置と間隔」のバーをクリックし,その中にある「中央揃え」のアイコンをクリックします.

word_centering.png

以上の結果,下図のように文字を修飾することができました.

word_doc02.png

もちろんWordの機能はこうした文字修飾に限りません.図表の挿入や段組印刷などのより高度な機能に関しては,市販の解説書を購入するという手もありますが,ヘルプを参照すれば大抵のことがわかります.次はWordヘルプの使い方を説明します.