13.4.16.1 check-in

まずは,RCSへのcheck-inから説明します.check-inとはファイルの内容をRCSに登録する作業です.

たとえば,memo.txtというファイルを作って,更新しするとしましょう.そしてその更新の履歴をRCSを使って記録したいとしましょう.

まずmemo.txtの最初のバージョンを作ったあとに,そのファイルをRCSに登録作業としてcheck-inする必要があります.

promptmkdir RCS return2 としておくと変更の差分のデータがこのディレクトリに保存されます.

check-inはファイルを変更したあとに,その変更を記録するためにも行います.check-inにはciというコマンドを使います.はじめてcheck-inするときには,ciコマンドに-iオプションをつけて実行します.

promptci -i memo.txt return2 memo.txt,v <-- memo.txt enter description,terminated with single . or end of file: NOTE: This is NOT the log message! >>

ここで変更に関するコメントを入力します.どのような変更を行ったかを簡単に書いておくとあとで便利です.コメントは複数行にわたっていれることができます.最後にピリオドを入力してコメントの入力を終えます.

するとmemo.txtのファイルは,見えなくなり,RCSというディレクトリの下にmemo.txt,vというRCSのファイルができます.RCSはファイルの更新の履歴を差分(現在のファイルと昔のファイルの差)の形で保存します.

このファイルをまた編集するときには,次の項目で行うcheck outをします.