16.3.4 見出しと段落

ここからは本文の構造を表す HTML 要素について学びます.まずは最も基本的な構造として,見出しと段落について扱います.

見出し (Heading)

「見出し」というのは,このページでは上の「見出しと段落」や,「見出し (Heading)」に当たるものです.「見出しと段落」は大見出し,「見出し (Heading)」は中見出しです.サンプルページでは「東大太郎の自己紹介」というのがそうです.

<h1>東大太郎の自己紹介</h1>

見出しを表す要素にはh1, h2, h3, h4, h5, h6 の6段階が用意されています.hの後ろの数字は見出しのレベルを表していて,数字が小さいほうが上位の見出しを表します.すなわちh1から順に大見出し,中見出し,...というように使います.ここで「上位」と言ったのは,見出しのレベルと文字の大きさには必ずしも関係が無いからです.後にスタイルシートを学べば分かりますが,h1からh6のどれを使っていても,文字の大きさ,色などは自由に変更することができます.このことはぜひ覚えておいてください.間違っても「h1は文字を大きくするタグ」などという覚え方はしないでくださいね.

段落 (Paragraph)

HTML では,段落を p 要素で表します.

<p>
みなさん宜しくお願いします.
</p>

p要素の中には見出しや,後で説明する引用など,文章のまとまった構造を表す要素(ブロックレベル要素)は一切書いてはいけません.回りくどい表現ですが,HTMLにおける「段落」とは見出し,引用,奥付,etc.などのいずれにも該当しない,ある程度まとまった意味を持った文章の集まりということになります.基本的に「地の文はpタグで囲む」という覚え方で良いかと思います.