HTML文書中では<と>はタグを書く時に使うので,これらの文字をソース中に直接打って画面に表示させることはできません.たとえば
三角不等式とは |a+b| <= |a| + |b| という式のことである.
という文章をそのままソースに入力すると,不等号として使った<をブラウザがタグの開始と勘違いしてしまい,正常に表示されなくなります.こういう現象を回避するため,HTML文書では<と打つと画面に<が,>と打つと画面に>が出力されるようになっています.今の例では
三角不等式とは |a+b| <= |a| + |b| という式のことである.
と書くと,期待通りの表示を得ることができます.このように特殊な記号を別の文字列で表すことを,文字参照と呼びます.
文字参照には<や>以外にも色々あります.その中でよく使うものを挙げておきます.
ちなみに,今のように&,文字列,セミコロンを繋いだ形の文字参照を文字実体参照と言います.文字参照にはもう一つ,数値文字参照というものがあります.これは&#,数字,セミコロンを繋いで特殊文字を指定する方法です.たとえば<は<と同じく<を指します.残念ながらキリル文字などには実体文字参照がなく,数値文字参照をしなければならないようです.それらの特殊な文字を表示させたい時は,HTML4.01の仕様書などを引いて数値文字参照を調べてください.
HTML文書中では,<!--と-->で挟まれた文字列は画面に表示されません.たとえば
<h1>東大太郎の自己紹介</h1> <!-- 見出し -->
と書くと,画面上に「見出し」の文字は表示されません.HTML文書を後から見返すときのために注釈をつけるときに,この機能を使います.
なお,コメントの中に -- を書いてはいけません.
16.3.5 ハイパーリンク | 16.3.6 特殊な文字の書き方 | 16.3.7 強調 | ||
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Mon, 31 Mar 2008 13:56:46 JST (487d) |