WWW ブラウザでは、 WWW 上にある文書だけでなく、 手元の計算機上にある文書も見ることができました (9.3.9 ファイルを見る)。
このとき、ブラウザの URL を表示するところには、 次のように表示されたと思います。
file:///home01/g999999/curriculum-vitae-j.html
実はこれは、自分の使っている計算機のファイルシステムのファイル (ローカルファイル) を指す URL なのです。 ":" の前の情報を取得する方法を表す部分がfileとなっています。 ":" の後ろの部分は、ファイルシステムでのパスになっています。
この URL を、 HTML 文書でリンク先として指定することもできます。 しかし、ほとんどの場合は、そのような HTML 文書を WWW で公開しても、 見る人の計算機にそのファイルがないので、無意味です。
このローカルファイルを表す URL が役に立つのは、相対URLを使ったときです。 というのは、ローカルファイルを表す URL も、ウェブページを表す URL ("http:// サーバ名/URLパス"という形のもの) も、URL パスの部分は同じ形をしているからです。
いくつものファイルから成るウェブページ群を作ることを考えましょう。 このとき、ファイル間のリンクを相対パス名で書いておくと、 ファイルをサーバに置く前に手元の計算機上で見て、 リンクを確かめることができます。 そして、そのファイルをそのままサーバに置いて、ウェブページとして見ても、 きちんとリンクされているというわけです。
ただ一点だけ違うのは、ディレクトリを指す URL の扱いです。 ローカルファイルの場合は、ディレクトリにあるファイルの一覧が 表示されます。 これに対して、 WWW の場合は、そのディレクトリを代表するファイルが 表示されることがあります。 そのファイルは、index.htmlという名前のことが多いです。 この場合、 URL の末尾にindex.htmlをつけた場合と つけなかった場合とで、得られる内容は同じですが、 URL としては 違うものになるので、注意が必要です。 どちらかに統一しておくことをおすすめします。
16.1.4 URL | 16.1.4.? ローカルファイルのURL | 16.1.5 ウェブサイト | ||
2009年度版に向けて現在作業中です.
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Fri, 01 Apr 2005 14:44:59 JST (1582d) |