12.5 オンラインマニュアル

ここではターミナルウィンドウで使えるコマンドの使い方を調べるためのオンラインマニュアルについて説明します. オンラインマニュアルを用いるとコマンドの働きやどのようなオプションがあるかなどを知ることができます.

オンラインマニュアルを使うには, man というコマンドを使います. man のあとに,調べたいコマンドの名前をパラメータとして書きます.前節で例に用いた ls コマンドの使い方を調べてみましょう.

promptman ls return2

すると画面が切り替わって, 以下のような表示になります.

LS(1)                                 FSF                                LS(1)

NAME
       ls - list directory contents 

SYNOPSIS
       ls [OPTION]... [FILE]...
 
DESCRIPTION
       List  information  about  the FILEs (the current directory by default).
       Sort entries alphabetically if none of -cftuSUX nor --sort.

       -a, --all
              do not hide entries starting with .

       -A, --almost-all
              do not list implied . and ..

       -b, --escape
              print octal escapes for nongraphic characters

       --block-size=SIZE
              use SIZE-byte blocks

       -B, --ignore-backups
              do not list implied entries ending with ~

       -c     with -lt: sort by, and show, ctime (time of last modification of
              file  status  information)  with -l: show ctime and sort by name
              otherwise: sort by ctime

       -C     list entries by columns
 (....以下略....)

「SYNOPSIS」に続く部分にコマンドがどのようなパラメータを取るかが書かれています. 最後に [FILE]... となっていますが,ここにはファイルのパス名を書くのです. 括弧がついているのは省略可能であるということです. [OPTION]... の部分にはオプションを書きますが,各オプションの動作は「DESCRIPTION」のところで説明されています.

「DESCRIPTION」に続く部分にコマンドの説明がされています. なお, この説明が一画面に入り切らない時には space を押せば続きが表示されます.

マニュアルを終りにするには, 最後まで読むか q のキーを押します.

当然ながらここで示した方法はコマンドの名前をおぼえていないと使えません. 何らかのコマンドに関してその内容が知りたい時には, とりあえずはこのマニュアルを見る癖をつけましょう. マニュアルは膨大な量なので全てを覚える必要はありません. 必要に応じて理解していくとよいでしょう.

advanced

マニュアルの表示には, 後にrelated_s13.4.7 ファイル内容の表示で学ぶ less というページャを使っています. 操作についてはそちらを参照してください. また,他のページャを使うように変更することもできます.

exercise

manコマンドを使ってlsのオプションのうち,-tの意味を調べてみましょう.正しいものを選んでください.

(1)
  • ファイルの種類も表示する
  • 更新された時間順に並べる
  • 詳細を表示する
  • 隠しファイルも含めてすべて表示する