13.4.2 カレントディレクトリ

カレントディレクトリとは, Finder でいうカレントフォルダ,つまり現在作業しているディレクトリのことを指します (review_s13.3.1 Finderウィンドウ). 比喩的に「ユーザが今いるディレクトリ」というような言い方をすることもあります.

ディレクトリとはフォルダと同義語で, Finder のような GUI の環境ではフォルダと呼びますが, コマンドを使って操作する環境ではディレクトリと呼びます.

カレントディレクトリを確認するには pwdコマンド(print working directory の略) を使います.

promptpwd return2 /home01/g999999

この表示は, 今いるのはルートディレクトリの下の home01 というディレクトリの下の g999999 というディレクトリですよ,という意味です. このように,ファイルシステムの木構造を根もとから辿る形で,現在位置を示します (review_s13.2.1 ファイルシステムとは). このような表示法を絶対パス名と呼びます. パス名は, Mac OS X をはじめとする UNIX 系のオペレーティングシステムにおいては,スラッシュ (/) を区切りとします.

ターミナルウィンドウを開いた直後では,カレントディレクトリはホームディレクトリになっています.「ホームディレクトリ」は先に「ホームフォルダ」として学んだものです(review_s13.2.2 ホーム).