13.4.8 ファイルの作成

ファイルを作成するには,さまざまなアプリケーションから作成するか,他所からコピーやダウンロードをするのが普通ですが,ここではコマンドラインからファイルを作る例をみてみます.

ファイルを表示に使った cat コマンドは,リダイレクションというシェルの機能を使って,簡単なテキストファイルを作成するにも使うことができます. cat の後ろに リダイレクション記号(>)を付けてさらにその後ろにファイル名を付けます (リダイレクションについての詳しい説明は発展編related_s28.2 リダイレクションにあります).

たとえば memo.txt というファイルを作ってみます.

promptcat > memo.txt return2 point

黒いカーソルが表示されて入力待ちの状態になります. ここで適当な文章を入力して下さい.

promptcat > memo.txt return2 HumptyDumpty sat on a wall. return2 HumptyDumpty had a great fall. return2

入力を終りにするには control d と押します.

1行だけの文章であれば, echo コマンドでも作成できます.

promptecho 3-8-1 Komaba Meguroku Tokyo > addr.txt return2

caution > の右側で指定したファイルが既に存在した場合は, そのファイルの内容が全て書き替えられます.

advanced

空のファイルを作るだけなら, touch コマンドがあります.プログラムのログをとったりするときなどに,事前に空のファイルを作っておく必要があることなどがあります.リダイレクション記号(>)は必要ありません.

prompttouch log.txt return2

空のファイルを作る方法にはほかにも以下のような方法があります.

touch コマンドは,すでに存在するファイルに対しては,内容を変更せずに更新時刻を現在時刻にするという意味になります.