ファイルを作成するには,さまざまなアプリケーションから作成するか,他所からコピーやダウンロードをするのが普通ですが,ここではコマンドラインからファイルを作る例をみてみます.
ファイルを表示に使った cat コマンドは,リダイレクションというシェルの機能を使って,簡単なテキストファイルを作成するにも使うことができます. cat の後ろに リダイレクション記号(>)を付けてさらにその後ろにファイル名を付けます (リダイレクションについての詳しい説明は発展編28.2 リダイレクションにあります).
たとえば memo.txt というファイルを作ってみます.
cat > memo.txt
黒いカーソルが表示されて入力待ちの状態になります. ここで適当な文章を入力して下さい.
cat > memo.txt HumptyDumpty sat on a wall. HumptyDumpty had a great fall.
入力を終りにするには d と押します.
1行だけの文章であれば, echo コマンドでも作成できます.
echo 3-8-1 Komaba Meguroku Tokyo > addr.txt
> の右側で指定したファイルが既に存在した場合は, そのファイルの内容が全て書き替えられます.
空のファイルを作るだけなら, touch コマンドがあります.プログラムのログをとったりするときなどに,事前に空のファイルを作っておく必要があることなどがあります.リダイレクション記号(>)は必要ありません.
touch log.txt
空のファイルを作る方法にはほかにも以下のような方法があります.
touch コマンドは,すでに存在するファイルに対しては,内容を変更せずに更新時刻を現在時刻にするという意味になります.
13.4.7 ファイル内容の表示 | 13.4.8 ファイルの作成 | 13.4.9 ファイルの複製,移動,削除 | ||
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Mon, 21 Mar 2005 01:23:55 JST (1594d) |