13.4.6 一覧表示

あるディレクトリの中にあるファイルやディレクトリの一覧を表示するには, ls コマンドを使います.

ls コマンドは,何も指定しなければカレントディレクトリにあるファイルの一覧を表示します.

promptls return2 Desktop Library Music Pictures Sites Documents Movies OLDHOME Public windows

相対パス名または絶対パス名を指定して,他のディレクトリにあるファイルの一覧を表示することもできます.

promptls Sites return2 images index.html promptls /home01/g999999/Sites return2 images index.html

隠しファイルも含めて表示

-a オプションを指定することによって,名前がドット(.)で始まる隠しファイルも含めてすべてのファイルの一覧を表示することができます.

promptls -a return2 . .. ._images .localized images index.html

種類を区別して表示

ここまでの一覧表示の仕方では,普通のファイルとディレクトリの区別がつきません.

そこで,-F オプションを指定することによって ファイルの種類を区別して表示させることができます. ディレクトリ名には後ろにスラッシュ(/)がつきます.

promptls -F return2 images/ index.html

くれぐれも Fは大文字だということに注意してください. しつこいようですが,UNIXのコマンドでは大文字と小文字は区別されます.

詳細情報を表示

ファイルの詳細情報を表示するには,-l オプションを指定します.

promptls -l return2 total 1 drwxr-xr-x 2 g999999 student 67 4 27 18:32 images -rw-r--r-- 1 g999999 student 6161 4 28 17:20 index.html

これらはそれぞれ

-rw-r--r--1g999999student61614 28 17:20index.html
種類とパーミッション所有者グループファイルサイズ作成日時ファイル名

を表しています (詳しくは後のrelated_s13.4.13.1 パーミッションを調べるで説明します).

すべて同時に指定

以上説明したオプションは,すべて同時に指定することができます.(以下がその例です.)

promptls -alF /home01/g999999/Sites return2 total 2 drwxr-xr-x 3 g999999 student 68 4 28 13:04 ./ drwx------ 13 g999999 student 4096 4 28 17:21 ../ -rw-r--r-- 1 g999999 student 82 4 28 13:21 ._images -rwxr-xr-x 1 g999999 student 0 4 28 13:04 .localized* drwxr-xr-x 2 g999999 student 67 4 28 13:03 images/ -rw-r--r-- 1 g999999 student 6161 4 28 13:03 index.html

advanced

... というディレクトリが見えていますが,これらはそれぞれ ls で表示したディレクトリそのもの,およびその親ディレクトリです. これは相対パス名で使用するのと同じ意味です. この二つのディレクトリ名は全てのディレクトリに存在します (ただしルートディレクトリの .. はルートディレクトリ自身です). 隠しファイルの形で自分自身や親への参照を持っているのです. ただし,木構造を考えるときはこれらは考慮に入れません.

Finderにおいて,上記に相当する操作は,review_s13.3.9 Finderウィンドウのファイル一覧の表示法に説明があります.

exercise

教育用計算機システムにおいて,/mnt/HWB/exercise/taroのディレクトリの直下にあるディレクトリの数は,(1) で,ディレクトリ以外のファイルの数は,(2) 個です.