あるディレクトリの中にあるファイルやディレクトリの一覧を表示するには, ls コマンドを使います.
ls コマンドは,何も指定しなければカレントディレクトリにあるファイルの一覧を表示します.
ls Desktop Library Music Pictures Sites Documents Movies OLDHOME Public windows
相対パス名または絶対パス名を指定して,他のディレクトリにあるファイルの一覧を表示することもできます.
ls Sites images index.html ls /home01/g999999/Sites images index.html
-a オプションを指定することによって,名前がドット(.)で始まる隠しファイルも含めてすべてのファイルの一覧を表示することができます.
ls -a . .. ._images .localized images index.html
ここまでの一覧表示の仕方では,普通のファイルとディレクトリの区別がつきません.
そこで,-F オプションを指定することによって ファイルの種類を区別して表示させることができます. ディレクトリ名には後ろにスラッシュ(/)がつきます.
ls -F images/ index.html
くれぐれも Fは大文字だということに注意してください. しつこいようですが,UNIXのコマンドでは大文字と小文字は区別されます.
ファイルの詳細情報を表示するには,-l オプションを指定します.
ls -l total 1 drwxr-xr-x 2 g999999 student 67 4 27 18:32 images -rw-r--r-- 1 g999999 student 6161 4 28 17:20 index.html
これらはそれぞれ
-rw-r--r-- | 1 | g999999 | student | 6161 | 4 28 17:20 | index.html |
種類とパーミッション | 所有者 | グループ | ファイルサイズ | 作成日時 | ファイル名 |
を表しています (詳しくは後の13.4.13.1 パーミッションを調べるで説明します).
以上説明したオプションは,すべて同時に指定することができます.(以下がその例です.)
ls -alF /home01/g999999/Sites total 2 drwxr-xr-x 3 g999999 student 68 4 28 13:04 ./ drwx------ 13 g999999 student 4096 4 28 17:21 ../ -rw-r--r-- 1 g999999 student 82 4 28 13:21 ._images -rwxr-xr-x 1 g999999 student 0 4 28 13:04 .localized* drwxr-xr-x 2 g999999 student 67 4 28 13:03 images/ -rw-r--r-- 1 g999999 student 6161 4 28 13:03 index.html
. や .. というディレクトリが見えていますが,これらはそれぞれ ls で表示したディレクトリそのもの,およびその親ディレクトリです. これは相対パス名で使用するのと同じ意味です. この二つのディレクトリ名は全てのディレクトリに存在します (ただしルートディレクトリの .. はルートディレクトリ自身です). 隠しファイルの形で自分自身や親への参照を持っているのです. ただし,木構造を考えるときはこれらは考慮に入れません.
Finderにおいて,上記に相当する操作は,13.3.9 Finderウィンドウのファイル一覧の表示法に説明があります.
教育用計算機システムにおいて,/mnt/HWB/exercise/taroのディレクトリの直下にあるディレクトリの数は,(1) で,ディレクトリ以外のファイルの数は,(2) 個です.
13.4.5 ホームディレクトリ | 13.4.6 一覧表示 | 13.4.7 ファイル内容の表示 | ||
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Tue, 14 Jul 2009 15:31:15 JST (17d) |