26.2.5 中間言語方式

Javaで書いたプログラムの実行は「中間言語形式」で行なわれます.この理由は主に次の二つです.

この二点は合まって,Javaをネットワーク環境で使いやすいものにしています.たとえば,Aというコンピュータで中間言語に変換したものを,Bというコンピュータが取り寄せてBの上で実行するということが,比較的簡単にできるのです.

これを可能とするために,中間言語の解釈実行方法は公開され,そのソフトウェアを各コンピュータごとに用意しています.これをJava仮想機械(Java Virtural Machine, JVM)と呼んでいます.

この「Bが取り寄せてBの上で実行する」という動作をウェブブラウザに組み込んでおけば,A上のウェブページに書かれたプログラムをBのブラウザで実行することが簡単にできます.そして正にこの機能が,Javaを広めている原動力ともなっています.現在多くのウェブページにJavaのプログラムが埋め込まれていて,多彩なウェブページを構成するようになってきています.