これまでは分数のオブジェクトを作るのに,まず空っぽのインスタンスを作ってから中味に値を入れていました.しかし,インスタンスを作るときに中味を指定することも多いので,Java のクラスではオブジェクトのコンストラクタ(constructor)と呼ばれるものが用意されています.分数を新しく1つ作るには,「クラス名と同じ名前のメソッド」を定義します.
Fraction (int p, int q){ nume=p; deno=q; }
これで,Fraction.create(p, q)ではなく Fraction(p, q)と書けるようになります.コンストラクタは,値を返さない(void すら返さない)ほかは通常のメソッドと同じで,オーバーロードもできます.たとえば上の定義の他に
Fraction (int p){ nume=p; deno=1; }
と書けば「整数を値とする」場合(分母を1とする)のコンストラクタになります.
26.1.7.10 オブジェクトの演算 | 26.1.7.11 コンストラクタ | 26.1.8 入力 | ||
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Tue, 08 Jun 2004 13:42:14 JST (1879d) |