ラジオや携帯電話は,工業製品として大量に作られます.作るときには「これこれこういう機能があり,こんな形で,こういう部品を使って…」という製品の仕様書があり,それに従って具体的な製品がひとつひとつ出来上ってゆきます.いきなり実物を作るのではなく,まず仕様書を書いてから製造する方法には
製品の仕様書に当るものを,Javaではクラス(class)と呼びます.そして,具体的な製品(に当るもの)はインスタンス(instance,具体物)と呼ばれます.Javaによるプログラミングは,したがって「クラスを作る」ことと等価になります.これまでに出てきた例題では,プログラムは
class Example { ... }
という形をしていました.これは「Example というクラス」,すなわち仕様書を書いていたことになります.これに対して Pascal や C で書いていたプログラムは,手続きや関数の部分以外はインスタンスに相当します.手続きや関数は,呼出されるたびにコピーが作られますから,その定義は仕様書に相当します.
26.1.7.3 オブジェクトとクラス | 26.1.7.4 仕様書 | 26.1.7.5 最初の卵 | ||
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Mon, 03 May 2004 14:11:30 JST (1915d) |