26.1.5.7 自己の利用

二重のforを使う例題として

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という三角形を表示させるものがありました.この同じ例題に対して,問題解決の面から新しい光を当ててみましょう.そのキーワードは再帰です.再帰のセールスポイントは,与えられた問題を,同じ形の(少し小さい)問題へ帰着させることです.三角形の例題に適用してみましょう.

高さkの三角形= 高さk-1の三角形 + 長さkの底辺

高さ0の三角形= 何もしなくてよい!!

「高さkの三角形」を描くメソッドを考えてみると,k>0の場合,一回り小さい三角形を「自分自身を使って」描けばよいことになります.そんなことが可能なのでしょうか.