26.1.8.3 一文字の入力

Javaにおいての最も単純な入力は,キーボードからの文字入力です.例題を見てみましょう.

class InChar{
 public static void main(String argv[]) {
      int c=0;
      while(c!='\n'){       // '\n'$B$O%j%?!<%s$NFbItI=8=(B
         try{
            c=System.in.read();
            System.out.println("char="+(char)c+", value="+c);
          }catch(java.io.IOException e){
            System.out.println("Some input error");
          }
      }
 }
}
fileInChar.java

この例では,改行コード('\n')が入力されるまで文字を一字ずつ読み込み, そのコンピュータの内部での値(文字を表現している整数値)と, その文字そのものとを表示します.ただし通常は, 入力の行は改行コードがくる(リターンキーが押される) まで実際には読み込まれませんので, リターンキーを打つまでは何も表示されず, リターンキーを打った時点で, それまでに入力した文字についての結果がまとめて表示されます.

whileの次の行の

 try {

に注目して下さい.これが最も簡単な誤り処理用の指定で,意味は大体

何かエラーが起きたら続くcatchの中で処理する

という感じです.エラーが起きそうな部分を { と } とで囲みます.これをtryブロックと呼びます.このプログラムでは,IOExceptionという名前の入力異常が起きた場合には,ここで指定したcatchブロックを処理します.