26.1.8.11 数値へ

これまでの復習をしてみましょう．

• もともとの入力は入力ストリーム(InputStream)で，System.inはあらかじめ作られている入力ストリームである．

• 入力ストリームからもらうバイト列を“文字”に変換するのが，入力ストリームリーダ(InputStreamReader)．

• リーダからもらう文字列を一時ためておいて，入力の効率を上げたり解釈をしやすくするのがバッファリーダ(BufferedReader).

• バッファリーダを使って1文字あるいは決められた数の文字を読んだり(read)，行の終りまで文字列を読み込んだり(readLine)する． 以上の仕掛けは非常によく使うので，定型的に

BufferedReader br = new BufferedReader(new InputStreamReader(System.in))

と書くことになります．面倒ですね．しかも，まだ文字の列の階段でしかなく，数値を得るところまでは行っていないのです．

以上のようにして得られた文字列を解釈するとき，その文字列にデータが1つだけの場合(“-3.1416”)と2つ以上の場合(“-3.14 6507 Tokyo”)があります．複数個の場合は区切り文字の問題などがあり複雑になります．これを扱うクラスとしてStreamTokenizerというものが用意されていますが，ここではとり合えず“1データを表わす文字列”を扱うことにしましょう．