22.2 データの符号化

コンピュータの中において,すべての情報がビット列で表現されています. 画像や,音や,動画などのデータも,もちろんそうです.そのデータの表現の仕方にはさまざまな方法があります.

マイクなどの入力機器からの信号はアナログデータとして入力されます.大きな音では強い信号が発生するので,信号の強弱でデータが表されることになります. 入力機器などから入力されるデータなどから, コンピュータ内部の形式に変換することをエンコード(符号化)といい,逆にコンピュータ内部の形式から, スピーカーなどの出力機器に出力するためのデータなどに変換することをデコードといいます. (デジタルデータから,別のデジタルデータの形式に変換するときもエンコードということがあります.) これらのエンコーディングの形式にはさまざまなものがあり,それぞれ特徴をもっていて,場合により 使い分けられます.

アナログデータをデジタルデータにするときに,信号の強弱を単に数字で置き換えてデジタルデータにしたものを生データ(raw data)ということがあります.生データは,一般にファイルサイズが大きくなります.