17.4.1 Ocaml処理系を起動して一日の秒数を計算する

まず一番簡単な例として, 一日の秒数をコンピュータに計算させてみましょう. 要するに, 60×60×24を求めるわけです.

まず最初にOcamlの処理系を起動します.ターミナルウィンドウを開いて, promptocaml return2 と入力します.すると以下のようなメッセージが表示され,Ocaml処理系の準備ができたことが分かります.

promptocaml return2   Objective Caml version 3.08.0   #

「#」はOcaml処理系のプロンプトで,画面の最後にこれが表示されているときにプログラムを入力すると,Ocaml処理系は即座に入力されたプログラムを実行します.

では早速, 60*60*24;; return2 と入力してみましょう.ここで乗算記号として「×」ではなく「*」を使うのが, コンピュータ関連では一般的です. 同じように除算記号として「÷」ではなく「/」を使います.

# 60*60*24;; return2 - : int = 86400 #

何やら記号が並んでいますが,86400という計算結果が求められていることが分かります.

このように,最も簡単なプログラムは数学でお馴染みの数式です.この数式を,数だけでなく色々なデータを扱うようにして,また,四則演算だけでなく複雑な計算を行うようにしたものが本格的なプログラムの正体です.

入力の最後には;; return2 と打ちます.間違って;;をタイプする前にenterを押してしまったとしても,次の行に;; return2 と入力すれば同じように受け付けられます.