ここまでのまとめです.
- 数式は整数の式と実数の式を区別して書かなければいけません.
整数の式
- 0, 123, -43210 のように小数点が付かない数値は整数の式です.
- 整数の加減乗除は + - * / という記号を使います. 整数どうしの割り算(/)は, 整数の商が計算されます.
- 整数の割り算をした余りは mod という演算によって求められます. 例えば 456 を 123 で割った余りは 456 mod 123 のように書きます.
- 乗除算および余りの計算は加減算よりも先に行います. 例えば 234+567*890 のような式は 234 と 567*890 の和を計算します.
- 括弧を使うと計算の順序を乗えることができます. 例えば234と567の和に890を掛ける式は (234+567)*890 のように書くことができます.
- 括弧は好きなだけ書くことができます. 例えば 1+2+3+4 も (1+2)+3+4 も ((1+2)+3)+4 も (((((1+2))))+3)+4 も 同じ意味の式になります.
実数の式
- 0.0, 12.3, -43.210 のように小数点が付いた数値は実数の式です.
- 3.0e+8 や 1.23e-45 のようにして「3.0に10の8乗を掛けた数」や「1.23 に10の-45乗を掛けた数」のような指数を使った数を書くことができます.
- 実数の加減乗除は +. -. *. /. のように後ろにピリオドを付けた記号を使います.
- 計算の順序や括弧の使い方は整数の式と同様です.
整数と実数の混同による誤り
計算式の中に実数と整数を混ぜてしまった場合,
This expression has type float but is here used with type int
あるいは
This expression has type int but is here used with type float
のようなエラーメッセージが表示されます. その場合, 下線の付いた式や, その周辺の演算子が整数あるいは実数に統一されているかどうかを確認しましょう.