17.4.6 複雑な式とその変更

数式が複雑になってくると,その式が何を計算しているかが分かりにくくなります.このような場合, 値に名前を付けることで計算の意図をはっきりさせることができます.

例えば60人の学生が60日間働いたときの,のべ秒数を計算を考えてみましょう.

60*60*24*60*60

という式は確かにその計算になっていますが, この式を一ヶ月後に見直したときに何の計算を意図しているか分からなくなってしまうことでしょう.

さらに「40人の学生が, 1時間のうち50分働き10分休むというペースで, 1日10時間働くことを30日間続けた場合ののべ秒数」であれば,

60*50*10*40*30

となります. この式をもとに後から

場合を計算しようと思った場合,どの部分に3や5を足せばよいかを間違えずに行うのは至難の技です.