20.1 コンピュータの基本的構成

多くのパーソナルコンピュータは,図に示すように CPU (Central Processing Unit: 中央演算装置) と メインメモリ (主記憶装置) が中心をなし,これに入出力のための 周辺装置 を加えた構成を採っています. 実際に計算を実行するのは CPU であり, データとプログラムの情報はメインメモリ上に保持されます.CPUは単一の回路として構成されており,多くはメモリ機能の一部(キャッシュメモリ)を含んでいます.周辺装置は入出力インターフェースを介して接続されます.

メインメモリはコンピュータの電源が入っている間しかデータを保持し続けられません.ハードディスクドライブなどの二次記憶装置は電源が入っていない時のデータの記憶のために利用できます.また,メインメモリだけではまかないきれない量のデータを保持するためにも利用できます.

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パーソナルコンピュータを構成する各部品の間の通信路をバスと呼びます. 複数のバスが チップセット (chipset) と呼ばれる装置で結合されています.

チップセットは, それぞれのバスの管理機能やバス同士を結合する機能など, 複数の要素からなっており,ブリッジとも呼ばれています.

周辺装置としては,以下のようなものがあります.

入力装置キーボード,マウス,スキャナなど
出力装置ディスプレイ,スピーカ, など
二次記憶装置ハードディスクドライブなど
通信装置モデム,ネットワークインターフェースなど

皆さんがよく知っているものもあると思います.参考にしてみてください.