20.5 バス

コンピュータを構成する部品間の情報の経路の事をバス (bus) と呼びます.

現在のコンピュータは, キーボード, マウス, マイク, スピーカ, ハードディスクドライブ,光学ディスクドライブ, ディスプレイ, ネットワークなど, 多くの周辺機器と接続されています.これらの周辺機器とコンピュータ本体は,機器に応じたバスを通じて接続されています.

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advanced

拡張スロットなどを経由して PC などに機能を追加することがありますが, そのための拡張バスとしては, 主として PCI (Peripheral Component Interconnect) バスが用いられています. 場合によっては古いPCになりますと ISA (Industry Standard Architecture) バスも使われています. PCIバスはブリッジ間のバスとしても利用されることがあります.

内部バスに接続されるインターフェースモジュールは, その形状からデスクトップ型の場合には ボード,ノート型の場合には PCカード または PCMCIAカード (Personal Computer Memory Card International Association カード) と呼ばれます. これらのモジュールを装着する場所を, スロット (slot: 細長い穴) と呼びます. また,バスの種類によって, PCIバスに対して PCIスロット, ISAバスに対して ISAスロット, PCカードに対して PCカードスロットなどと呼びます.

デスクトップ型パソコンには, AGP (Accelerated Graphics Port) と呼ばれる ビデオカード専用のスロットがある場合があります.また,より高速で情報のやりとりが出来るPCI Expressを備えている機種もあり,もっぱらビデオカード用に使われているようです.