HTMLには,span要素とdiv要素というものが用意されています.これらは他のHTMLの要素と同じように
<span>東大太郎</span>の自己紹介
という風に使います.といっても実は,span要素には特に意味がありません.試しにサンプルのHTML文書をspan要素でいじってみると,実際に何も変化がないことが分かります.
この「意味のない」ということが,CSSで重要な役割を果たします.例えば,文章構造としての意味を持たない単語にスタイルを指定したい場合などは,span要素+CSSを用いてスタイルを記述することが出来ます.また文書中の単語などに著者が独自に意味づけをする場合に,後述するclass属性と併用して使ったりします.
div要素はspan要素と同じく意味のない要素ですが,span要素がインライン要素なのに対してdiv要素はブロックレベル要素です.
div要素とspan要素はHTML文書を書く上でほとんど必須とも言えるものです.しかし使い方を誤るとCSSの利便性を失うことにもなりかねません.特に<span style="...">〜</span>という書き方は極めて局所的なものです.「本当にその部分固有のスタイルを指定するべきか」「もっと一般的な指定はできないか」ということを常に考えながら,使うようにしてください.
16.4.2 CSSの記述方法 | 16.4.3 「意味のない」要素 | 16.4.4 セレクタ(1) クラスとID | ||
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Wed, 26 Mar 2008 14:19:41 JST (492d) |