12.2.1 コマンド入力の基本

ここではコマンドを入力する場所であるターミナルの起動方法と,簡単なコマンドの入力方法をご紹介します.

ターミナルウィンドウ

ユーザはMac OS Xに対してコマンドという形で命令を入力することができます. コマンドの入力はターミナルウィンドウ上で行います. Mac OS Xの環境では,ターミナルという名前のアプリケーションを利用して,ターミナルウィンドウを開くことができます. Dockから以下のアイコンをクリックし,ターミナルを起動させましょう.

[ターミナルのアイコン]

万一,Dockに登録されてない場合は,ターミナルのアイコンは,Applicationsフォルダの下のUtilitiesフォルダの中にあります.

コマンドを入力する

[ターミナルウィンドウ]

prompt のように表示されている部分をシェルプロンプト, もしくは単にプロンプトと呼びます. 標準設定では, 今使っている iMac端末のホスト名が表示されているはずです.

コマンドはこのプロンプトに続く部分にキーボードから打ち込んで実行させます. オペレーティングシステムはここからコマンドが入力されるのを待っているわけです. ここからコマンドを入力することを「コマンドラインからの入力」という言い方もします.

まずはカレンダーを表示させるための cal というコマンドを例にとって見てみます. 以下のようにプロンプトに続いて入力してみてみましょう.

promptcal return2

caution 上に書かれているプロンプトの部分「ca00000$」を入力する必要はありません. 入力するのは赤い文字で書かれている cal と最後のenterだけです.

最後に enter を入力することにより,打ち込んだコマンドがオペレーティングシステムに伝わります. enterを押さない限り,入力間違えをしても矢印キーやbsキーを用いて修正することが可能です.

calを入力すると以下のような表示が出てきます.

promptcal return2 March 2008 S M Tu W Th F S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

上で表示されているのは2008年3月の例です.

コマンドにつづけて,パラメータオプションを指定することにより,コマンドの動作を変更させる (例: 指定月のカレンダーを表示させる) ことができますが,これは次項でご紹介します.