ここでは覚えておくと便利なコマンド入力法をご紹介します.
これは,シェルの活用の章の28.6 便利なコマンド入力法でもご紹介しますが,ここで知っておくのもよいでしょう.シェルとは,コマンドを入力する際に,オペレーティングシステムと人間の間を取り持つユーザインターフェースのことです.ここで書く入力法は,厳密には,シェルの機能になります.
calなどのコマンドだけの入力では人間が入力すべき文字数が少ないものですが,コマンドにパラメータ(次節以降で説明)などをつけると入力しなければならない文字数はどんどん多くなっていきます. そんな中でもう一度以前と同じコマンドを入力したい,一部分変更して入力したい場合に一字一句入力し直すのは大変です.
そのような時は上矢印キー (↑),または pをタイプしてみましょう. すると一つ前に入力したコマンドが表示されます.さらに上キー,または pをタイプすることでコマンド入力の履歴をたどり,以前に入力したコマンドを表示させることができます.
戻りすぎてしまったときは,逆に下矢印キー (↓),もしくは nをタイプすると,今度はコマンドの履歴を古いほうから新しい方にたどって表示させることができます.
例えば文字数の長いコマンドを入力する場合,またコマンド名をきちんと覚えていない場合,どのようにコマンドを入力したらよいでしょうか.
ここではキーを利用します. ある程度までコマンドを入力した状態でキーをタイプすると,全てのコマンドの中から,入力した部分を先頭の文字列にとるコマンドを一覧表示してくれます. つまりユーザが入力したいコマンドを予測し補完してくれるわけです.
例えばコマンドラインに「ca」とだけ入力した状態でキーをタイプしてみましょう.以下のように「ca」から始まるコマンドの一覧が表示されます.
キーはコマンドだけでなく,ディスク内にあるディレクトリやファイル名も補完してくれます. 次項で学ぶパラメータでは,ファイル名をパラメータとして入力することが多くあります. その際に非常に役に立つ操作方法なのでここで覚えておくとよいでしょう.
12.2.1 コマンド入力の基本 | 12.2.2 便利なコマンド入力法 | 12.3 パラメータ | ||
2009年度版に向けて現在作業中です.
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Fri, 11 Feb 2005 03:35:06 JST (1631d) |