12.3 パラメータ

ここではパラメータ(値)を指定してコマンドの動作を変える例を見てみます. パラメータは引数とも呼ばれます.

前節で使った cal をもう一度使ってみましょう. calはパラメータとして「年」をとることができます. 今回は 2008 というパラメータをつけて2008年すべてのカレンダーを出力させてみます.

以下のように入力してみて下さい.

promptcal 2008 return2

コマンド名 cal とパラメータ 2008 の間はスペースキーで区切って最後にenterを押します. すると以下のようになります.

promptcal 2008 return2 2008 January February March S M Tu W Th F S S M Tu W Th F S S M Tu W Th F S 1 2 3 4 5 1 2 1 6 7 8 9 10 11 12 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 13 14 15 16 17 18 19 10 11 12 13 14 15 16 9 10 11 12 13 14 15 20 21 22 23 24 25 26 17 18 19 20 21 22 23 16 17 18 19 20 21 22 27 28 29 30 31 24 25 26 27 28 29 23 24 25 26 27 28 29 … (以下略) …

どうでしょうか? うまく2008年すべての月が表示されたでしょうか? お望みならば, 1723年とか2312年などのカレンダーを表示させることもできます.

前節で cal とだけ打ったときに, 今月のカレンダーが出ましたが, calというコマンドはパラメータを省略したときは, 今月のカレンダーが出るようになっているのです.

このようにコマンドの後ろにスペースを空けてパラメータを入力することによって,コマンドに値を渡すことができるのです.

パラメータは文字列であることもあります. echo コマンドはパラメータとして与えられた文字列をそのまま出力します. ちょっとばかばかしいようにも思えるコマンドですが,使いようによっては役に立つのです.

promptecho hello return2 hello

exercise

1752年9月の日曜日の数は(1) 回です.(ヒント:コマンドラインにおいて,cal 9 1752enterと入力して調べてみましょう.)

次節ではコマンドにオプションを渡すことにより, 動作を変える例を見てみます.