28.6 便利なコマンド入力法

繰り返し似たようなコマンドを入力するときに労力を減らす方法を学びます.

bashでは, control pで一行前に打ったコマンドを出すことができます. 何回もcontrol pすることにより, どんどん前のコマンドが出ます. control pで行きすぎたら,control nで戻ることができます. なお, 矢印キーの上下でも可能です.

control pで以前打ったコマンドを出したら, 矢印キーやバックスペースキーで, その一部分を修正してenterを押すと, その修正した行に書かれたコマンドが実行されます. Emacsと大体同じ操作で編集できます.

シェルには, コマンドやファイル名の補完機能もあります. たとえば, コマンドラインから mozilla を起動させたいときに, mozilla と最後まで打たなくても, tabを押すことによって補完できます.

promptmoztab

tabを押すことにより, コマンドの残りを補完してくれて, mozilla と表示されます. 実行するにはさらにenterを押すだけです. もし, 複数の補完候補(コマンドサーチパス内の実行ファイル)がある場合は確定するところまでしか補完してくれません. そういうときは, さらにtabをいれると全ての補完候補を表示してくれます.

promptmotabtab modinfo modunload montage more mountall modload mogrify montbl mount mozilla

コマンド入力中のファイル名の補完も, コマンドの補完と同じように,tab でできます.

history コマンドで, いままで実行したコマンドの履歴をみることができます. その履歴リストの1番とまったく同じコマンドをもう一度実行したいときには, !1 と打ちます.

prompthistory return2 prompt!1 return2

直前に入力したコマンドとまったく同じコマンドを入力するには, prompt!! return2 と打ちます.

caution tcsh でも大体同じ機能が使えます.ただしcontrol dで全コマンド候補を出します.