26.1.6.6 配列定義

配列はたくさんの変数のまとまりですから,整数や実数ひとつの場合とは異なる記法を使います.まず定義ですが,ふつうの変数が

int a;

であるのに対して

int b[ ];

というぐあいに[ ]と後につけます.あるいは括弧を先につけて

int[ ] b;

とします.どちらでも構いません.

しかし,上のように定義された配列変数は,その内容となる値はおろか,添字の範囲もわかりません.実際に定義にする場合は

int c[ ]={45, 15, 64, 11}

というように内容値を並べたり,

int d[ ]=new int[100];

というように大きさ(サイズ)だけを指定して指示します. 大きさ(長さ)は,このように定義したあとでは変更することはできません. また,配列として定義した変数のサイズは変数名.lengthで知ることができます.

Javaでは,添字はゼロから始まる自然数に限られています.上の例では,

c[0]=45, c[1]=15, c[2]=64, c[3]=11, 

です.この配列のサイズが4であることに注意しましょう.また,上の例のdではサイズが100ですから,要素は

d[0], d[1], d[2], ..., d[98], d[99]

となります.d[100]は存在しないことに注意しましょう. プログラミングにおいて,よくまちがえる点です.

配列では,一度決めたサイズは変えられません.これが不便な場合にはJavaでは別のやり方が用意されていますが,単純な配列の方が効率良く書込み・読出しができます.