コンピュータの世界で,数学における添字つき値を実現しているのが,Javaを始めとするプログラミング言語の配列(array)です.Javaでこのような仕組を利用している理由は,実際に稼働するコンピュータにも,配列の先頭と添字値から実際の要素を取り出す機能がハードウェアで備わっているからなのです.
プログラムを書くときに「添字」のような小さな文字を扱うのは大変です. そこで,配列を書くときの記法は「添字部分をカギかっこ([ ])で囲む」というものになっています.
次の二つを比べてみて下さい.
おそらく後者の方が見易いかと思います.また,コンピュータで扱うのにも 後者のような記法の方が便利です.
実際Java では後者の記法で配列を使います.
Java に限らず,多くのプログラミング言語では 添字がどのような範囲を取れるかについてを指定してあげる必要があります.
Java の場合には次のようになっています:
Java 以外の言語では,扱いが多少違うものもあります. 下限と上限の両方を指定したり(Pascal),下限を1としたり(Basic)するやり方もあります.
このやり方では,たとえば
if(n<=p+c1){ m=1; d=n-p; } else { p=p+c1 }
は
if(n<=p+c[1]){ m=1; d=n-p; } else { p=p+c[1]; }
となります.さらに,このif形式の直前にm=1を実行しておくことにすれば,c[1]はc[m]と書けるので
if(n<=p+c[m]) { d=n-p; } else { p=p+cf[m]; m=m+1; }
となり,プログラムYearDayの中のif形式の連鎖の各行が全く同じ内容になったことになりましたから,めでたく反復の本体の形になりました.
それでは,実際に配列をプログラムで利用するための方法について見ていきましょう.
26.1.6.4 添字 | 26.1.6.5 配列登場 | 26.1.6.6 配列定義 | ||
2009年度版に向けて現在作業中です.
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Thu, 20 Jan 2005 00:27:34 JST (1654d) |