26.1.4.2 約数

ふたつの数aとbとが与えられて,aがbの約数かどうかを判定してみましょう.aがbの約数であることは,すなわちbがaで割り切れることであり,bがaの倍数であることと等価です.たとえば20は5で割り切れますが,6では割り切れませんから,5は20の約数ですが6はそうではありません.この割り切れるかどうかが調べられるように,Javaでは割り算の余りを求める演算が用意されています.記号は(あまり感じはでませんが)%を使います.20 % 5 = 0, 20 % 6 = 2 というぐあいです.

aがbの約数かどうかは,条件式

b % a == 0

で判定できます.この結果に従って実行させる例を示します.

if(b % a == 0)
  System.out.println(a + "は" + b + "の約数です.");

aがbの約数なら「約数です」という表示が出ますが,約数でない場合には何も表示されません.