17.2.11 メソッド

「猫が歩く」と同じように「星印5個の横棒」と言えるでしょうか. Javaでは, プログラムを作る人がきちんと定義してやれば, この「概念化」が可能です. やってみましょう.

static void bar5( ) {
  int i;
  for(i=1; i<=5; i=i+1)
     System.out.print("*");
  System.out.println( );
}

これが「概念の中味の定義」になります. 名前はbar5です. これが書いてあれば, プログラムの中で bar5( ); と指定するだけで(実際には「定義」の中味が実行されて)星印5個の横棒が表示できます.

名前"bar5"の後の括弧の対 "( )" に注意しましょう. これがついていると, Javaでは"概念化されたもの"あるいは"部品プログラム"であると理解されます.

直角三角形はこれで描けるでしょうか.ちょっと大変ですね. なぜなら

 bar1( ); bar2( ); bar3() ; ,,, bar6( );

なんて書くのは大変ですし, だいいち「概念定義」を6通りも書かなければならないからです. これなら二重の繰返しのほうがよほどスマートです.

ここで, "bar1"から"bar6"までが異っているのは, 星印の個数だけです. これを利用して, Javaのメソッドでは, パラメータという方法でこの問題を回避することができます.