概念の定義の方法は一種類とは限りません. メソッド"bar"でその例を見てみましょう. ちょっと発想の転換が必要になります.
「星印4個の横棒」と「星印5個の横棒」との関係を考えます. このほとんど同じ「概念」間の差は星印の数ですが, 前者の直前に星印を1個つければ後者になります. この関係を表わすと
bar(5)= "*" + bar(4)
となります. 同様に考えてゆくと
bar(4)= "*" + bar(3) bar(3)= "*" + bar(2) bar(2)= "*" + bar(1) bar(1)= "*" + bar(0)
となります. bar(0)は「何も表示せず改行だけを行なう」ことになります.
ここで見るbar(5)からbar(0)までの関係は, forによる繰返しの構造に似ています. 実際,上の式をbar(5)について「解く」と
bar(5)= "*" + "*" + "*" + "*" + "*" + bar(0)
となっています. それではこの関係を簡潔に表わす方法はないのでしょうか. それが自分自身を使う再帰の方法です.
17.2.13 メソッドの利用 | 17.2.14 自己言及 | 17.2.15 再帰的メソッド | ||
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Wed, 30 Jun 2004 13:34:17 JST (1857d) |