20.3 CPU

計算を行なう装置を CPU と呼びます.

計算はCPU と他の装置の間や,CPU内の各要素間で 高速に情報をやりとりしながら進められます. この際,すべての通信や処理は 一定のパルス(pulse)信号に同期して実行されます. このパルス信号を クロック (clock), パルス信号の周波数を クロック周波数 と呼びます.

構成が同じ場合 クロック周波数が高ければ高いほど 素早く処理が行えることになります.

[構成図]

通常,メインメモリの動作速度はCPUよりも遅いものとなっています. 結果として, CPUはメモリアクセスの待ち時間ばかりになってしまいかねません. このような問題を解決するために,多くのCPUでは CPUのそばに高速に動作できるメモリを配置し, ここにメインメモリ内の情報の一部をコピーして利用するようにしています. これはキャッシュメモリ(cache memory)と呼ばれます. サイズや速度の異なるキャッシュを階層的にもつメモリ体系を採用するシステムもあります.この場合,CPUに近い方からL1キャッシュ(level 1 cache), L2キャッシュ(level 2 cache)…などのように呼ばれます.

情報教育棟のiMac端末で,アップルメニューから このMacについてを選び 「詳しい情報」と書かれたボタンをクリック、「ハードウェア」の箇所を選択すると、iMac端末で使われているハードウェアについての情報が表示されます.

ハードウェアの概要:

CPUの名前や速度,L2キャッシュ(二次キャッシュ)の容量などについて知ることが出来ます.