20.4 メモリ

通常,コンピュータに使われるメモリは,電気的に情報を記録している記憶装置です.大抵は電源を切るとその内容が失われてしまいます.また,ハードディスクなどよりも高速に情報にアクセスすることができます.

メモリには,中心的に使われるメインメモリや,CPUが情報を処理しているときに一時的な情報の 置き場所として使うためのキャッシュメモリがあります.

CPUのクロック数だけでなく,メインメモリの量も プログラムの利用可能性や速度などコンピュータの性能に大きな影響を与えます.

(構成図)

メインメモリやキャッシュメモリ以外に, ビデオメモリ と呼ばれるメモリがあります, ビデオメモリは, ディスプレイ上に表示する画像データを格納するメモリで, ビデオカード上に載っています.

メモリは電源を切るとその内容が失われるのが普通ですが,基本的に内容を書き換えられないかわりに 電源を切っても内容が消えないメモリもあります.そのようなメモリはROM(Read Only Memory)と呼ばれます.また,メインメモリなどで用いられる内容を書き換えられるメモリはRAM(Random Access Memory)と呼ばれます.

advanced_s20.4.1 パーソナルコンピュータとメモリ