24.2.5 数式の書き方2

ここでは,数式の中に言葉を入れるmboxの使い方や,ハットなどのアクセント記号,いろいろな2項関係,いろいろな数学記号,ギリシャ文字などを扱います.

mbox

数式モードの中では,文字が現れると,それは変数を表記したものと解釈され,原則的に斜体で表示されます.しかし,たとえば,三角関数のsin xを表現したいときに,$sin x$と書いてしまうと,sとiとnとxを掛けたものを書きたいと解釈されてすべて斜体で表示されてしまいます.$\sin x$と書くのが正しい表現です. sinやcosやlogなどはこのように表記することができますが,自分で定義した関数などで,一部を斜体でなく表現したい場合には,mboxを使います.$\mbox{function}(x)$とすると,functionの部分は,斜体になりません.mboxは,数式モードの中に,日本語などの言葉を挿入したい場合にも用いられます.

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ルート

平方根を表現するには\sqrt{a+b}などとします.

ルート

数式モードにおけるアクセント記号

数式モードにおいて,変数や式の上に線を引きたいときは,barを使います.他にも山型の折れ線や,波線などいろいろなアクセント記号をつけることができます.

アクセント記号

いろいろな数学記号と二項関係

2項関係を表す記号などいろいろな数学記号を表示させたい場合のコマンドを紹介します.すべて,数式モードの中で使います.

数式

/(スラッシュ)や= < >(不等号)などは記号を書けば,整形時もそのまま表示されます.&や$は,\&などとバックスラッシュに続けて書きます.これは,$が数式モードで特別な意味を持つからです.

ギリシャ文字

数式モードの中で,ギリシャ文字を使うには,バックスラッシュに続けて,その文字の綴りを書きます.以下のような文字が使えます.

ギリシャ文字