16.4.1 CSSの簡単な例

まずはCSSの例を見てみましょう.review_s16.2.2 HTMLファイルの準備で準備したサンプルのHTML文書のhead要素内に,次の1行を書き加えてください.

<link rel="stylesheet" href="style.css">

その後次のファイルをダウンロードして,HTML文書と同じディレクトリに置いてください.このとき,ファイル名はstyle.cssのままにしてください.

filestyle.css

この作業をした後でサンプルのHTML文書を開きなおすと,見た目が変わっているはずです.これがCSSの効果です.今は色や文字の大きさなどを軽く変えただけですが,スタイルシートを操れば自由自在にデザインをコントロールできるようになります.これから頑張ってスタイルシートの使い方を勉強しましょう.

手始めに,まずダウンロードしたstyle.cssをテキストエディタ(文字化けが起こりにくい理由から,エディタはmiを推奨)で開いてみてください.CSSもHTML文書と同じく実体はテキストファイルなので,テキストエディタで編集することができます.開くと,中には

h1{ color:red }

と書かれています.意味は想像がつくと思いますが,h1要素の色を赤にしたということです.これのh1,color,redの部分をそれぞれセレクタ,プロパティ,値と呼びます.例の中の

a{ font-style:italic; }

の部分については,aがセレクタ,font-styleがプロパティ,italicが値ということになります.

このように,スタイルシートでは一般に

セレクタ
{
  プロパティ:値;
}

という書き方でスタイルを記述します.皆さんがこれから覚えるべきことは,CSSの記述方法,セレクタの書き方,そしてプロパティおよびそれに対応する値の種類です.

次の章ではまず,CSSの記述方法について解説します.