26.1.9.2 とりあえず

ウェブブラウザがサーバに要求するデータの種類には様々なものがありますが,アプレットは直接には指定せずに, ウェブページから呼び出される形とします.

まず例をやってみましょう.

import java.awt.*;
import java.applet.Applet;
public class FirstMes extends Applet {
  public void paint(Graphics g) {
     g.drawString("I am an applet.", 50, 50);
  }
}

fileFirstMes.java

"import"という指定は,ウィンドウについての支援ソフトウェア(java.awt)やアプレット環境(java.applet)を使用することを指示しています.そして,クラス名FirstMesの後に"extends(拡張する) Applet"と書くことによって,これがアプレットであることを指示しています.

このクラスとして指定してあるのはメソッド"paint"で,アプレットが実行されたときに,対応するウィンドウに書かれる内容を生成するプログラムです."paint"という名前は,これまでのプログラムの中の"main"と同じように,あらかじめ決められていて変更はできません.

このプログラムFirstMesには"main"がありませんから,これまでのように

promptjava FirstMes return2

とやっても実行はできません.これを実行するためには,このプログラムをアプレット環境に取り込んでから処理する必要があります. この“取り込み”は, ウェブページを記述する形式である HTML で記述することで行います. そしてこの HTML を記述したファイルを, ウェブブラウザか, appletviewer と呼ばれるアプレット表示専用のプログラムで開くと, アプレットが実行されます.