26.1.9.15 簡単な入力-ボタン

グラフィックスの機能を使えば,様々でカラフルな図形を表示することができます.次の段階としてユーザがアプレットに働きかける方法を学びましょう.Javaでは,ユーザの働きかけをいくつかに分類して,それぞれに専用のツールを用意してあります.種類としては,オンオフボタン,選択ボタン,スライダー,文字入力などがあります.ここではまず,一番簡単なボタンを使ってみましょう.Javaではボタンの行動を"Action"と言います.

次のアプレットFigure4では,ボタンを押すごとに中央の円が大きくなります.

import java.awt.*;
import java.applet.Applet;
import java.awt.event.*;  //入力用のパッケージ
public class Figure4 extends Applet
                     implements ActionListener{  //入力用意
  int cx, cy, r;
  Button button = new Button("enlarge"); //表面に"enlarge"と書かれたボタン
  public void init(){
    add(button);                    // ボタンを画面に追加
    button.addActionListener(this); // ボタン入力の受け取り依頼
     r=1;
     cx = getSize().width/2;        //領域の中心点の計算
     cy = getSize().height/2;
  }
  public void actionPerformed(ActionEvent e){ // 押された時の動作
     r = r+10;                      //半径を10増やす
     repaint();                     //画像を描き直す
  }                                 //(画面消去ののち,paint が呼ばれる)
  public void paint(Graphics g){
     g.drawOval(cx-r, cy-r, 2*r, 2*r);
  }
}

fileFigure4.java (iso-2022-jp)

このプログラムでの入力は,概略次のように指定されています.

……thisはこのアプレット自身