ふつうのプログラムには"main"というメソッドがあり,プログラムの実行はこのメソッドを呼び出すことから始めます.また,1回の実行につき"main"は1回だけ呼び出されます.当り前ですね.ところが,ひとつのウィンドウを表示場所として与えられているアプレットについては,実行が1回だけ,という訳にはいきません.ウィンドウは隠されたり移動させられたりしますが,いつも完全な表示内容を保持するためには,求められたら何回でも表示操作をする必要があります.このために,必要なときにはいつでも呼び出されて表示操作を行なうメソッドが"paint"なのです.paintのパラメータはGraphicsというクラスのオブジェクトですが,これは実際の表示装置のようなもので,paintの中ではそれに対して描画操作を指定します.
アプレットウィンドウの再表示のために必要なのは,"paint"の再実行だけではありません.アプレットの実行開始にあたって必要な作業は"start"で行ないます.終了時の作業は"stop"の担当です.また,そもそも最初にアプレットをシステムにロードする時には"init"が,最後に消去される前には"destory"が,それぞれ呼ばれます.これらのメソッドはpaintど同じように上書き定義することができます.とくに"init"は,描画の度にやるのではない,全体の前準備のような作業を指定するために,上書きされることが多いメソッドです.
26.1.9.4 実行 | 26.1.9.5 起動と停止 | 26.1.9.6 文字の座標 | ||
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Fri, 18 Feb 2005 13:33:51 JST (1624d) |