26.1.9.6 文字の座標

アプレットの表示は基本的には座標指定のグラフィックスです.座標値の単位は整数で,左上角が(0,0),右下角が(w-1, h-1)となります.ここでwとhはHTMLファイルで指定されたWIDTHとHEIGHTの値です.アプレット"FirstMes"での表示命令

g.drawString("I am an applet.", 50, 50)

は,点(50, 50)に最初の文字("I")の左下隅を合わせて,右向きに文字列"I am an applet."を表示します.

端末画面に文字を出力するSystem.out.printでは,文字は自動的に右へ右へと配置され,行末までくると(ふつうは)次の行の先頭へ移ってくれます.しかしdrawStringでは,指定された位置にしか表示してくれないので,その配置はプログラムで考える必要があります.たとえばHTMLファイルで指定した長方形からはみ出した部分は,単に表示してもらえないだけです.

文字列の位置指定の例を示します.

import java.awt.*;
import java.applet.Applet;
public class SecondMes extends Applet{
 public void paint(Graphics g){
    g.drawString("I am an applet.", 50, 50);
    g.drawString("A happy life!", 60, 70);
    g.drawString("Enjoy it!", 70, 90);
 }
}
fileSecondMes.java

SecondMes.jpg