26.1.9.9 図形の種類

JavaのGraphicsクラスには,さまざまな図形表示の機能があります.下にその主なものを示します.これらは線図形ですが,"fill"と表示されているものは,メソッド名のうち"draw"を"fill"に替えると,内部を塗りつぶした図形を表示します.

直線.drawLine(x1, y1, x2, y2)
(x1, y1)から(x2, y2)への直線
長方形filldrawRect(x, y, width, height)
左上(x, y),右下(x+width, y+heigth)の長方形
丸長方形filldrawRoundRect(x, y, width, height, arcw, arch)
長方形の角を横arcw,縦archの楕円で丸めたもの
楕円filldrawOval(x, y, width, height)
同じ パラメータで指定される長方形にすっぽり収まる楕円形
円弧filldrawArc(x, y, width, height, deg, angle)
楕円のうち deg(度)から deg+angle までの弧
多角形filldrawPolygon(xarray, yarray, number)
(xarray[0], yarray[0])から始まる折れ線.最後は閉じる.

線図形や塗りつぶし図形の色も指定できます.

g.setColor(Color.red);
g.setColor(Color.blue);
g.setColor(Color.yellow);

といった具合です.一度指定した色は,次に指定するまで変りません.また色の指定としては,赤,緑,青の三原色の輝度をそれぞれ0から255までの整数で指定することもできます.この場合は,クラスColorのオブジェクトとして生成してから使用します.たとえば

g.setColor(Color.red)と
g.setColor(new Color(255, 0 0))は

まったく同じ指定となります.